パリでは必ずマルシェに行く!そう決めている人もいると思います。キッチン付きのホテルを借りて、市場で仕入れた食材で自分風のフレンチを作り過ごす。外食するより食費を抑えられ、地元の新鮮な食材を味わえる。一般的な食事付きツアーでの滞在とは違った経験ができます。
パリっ子は皆マルシェで買い物をすると思うかもしれませんが、料理に凝る人以外は、普段はスーパーマーケットを使う人が多いです(日本でも八百屋など個別に買わず、スーパーで済ましてしまうがいるように)。私も例に漏れず普段はスーパー派なのですが、日曜で近所の店が閉まっていたので、左岸6区にあるラスパイユのビオマルシェへ行ってきました。
地下鉄12号線レンヌ駅の階段を上がると、すぐ目の前からラスパイユのビオマルシェは始まります。店は正午過ぎまでオープンしていて、魚屋、肉屋、パン屋、酒屋など、生活に必要な品が一通り揃います。今夜や明日以降の食材探しもいいですし、パンとチーズ、そして付け合わせの野菜を買えば、すぐに朝食やランチの完成です。その場で料理・販売している店もあり、どれを買おうか迷ってしまいます。
色々な店舗がある中で、私がマルシェでよく使う店が八百屋。スーパーの野菜は鮮度が落ちている場合が多い一方で、マルシェだとフレッシュなものに出合えます。魚屋などもいいですね!
フランスに来たら生牡蠣を食べたい(!)という人もいると思います。店の人に言えばその場で殻を開けてくれるため、すぐ食べる場合は購入時に頼んでみましょう。牡蠣に合わせて白ワインかシャンパンを買っても素敵です。
一方で私がマルシェであまり使わない店がパン屋。パン屋は路面店の方が焼きたてを買えますし、今まで様々試した経験から、お気に入りのパン屋があるため、閉店日でなければ、知らない店で買うよりは味が確かなところで購入しています。バゲットもパン屋によって味は千差万別です。ただし色々試す意味で、まずはマルシェで買うのもいいかもしれませんね。
時々使うこともあるかなという店が、チーズ屋とワイン屋です。どちらも普段から通う店で、相談しながらゆっくり買うことも好きですが、他の買い物ついでにマルシェで購入することもあります。
チーズとワインの場合(もちろん他の食材もそうですが)、スーパーで買うと、悪くはないものの大量生産品であるため、専門店と比べてクオリティは落ちます。ゆえに、できるだけ専門店を使っています。マルシェやワイン屋の場合、試飲できることもあるため、もし好みの味だったら、今後のために何本かまとめて購入してもいいですね。
他にはハチミツやオリーブオイルもありますよ。特に石鹸はみやげ物にぴったりです!
さて、私のマルシェの使い方はこんな感じでした。パリを訪れる皆さんも、自分なりにマルシェとの付き合い方を探りつつ、パリっ子気分で充実した滞在を作っていきましょう!
【データ】
店名:ラスパイユのビオマルシェ(Marché Biologique Raspail)
住所:Boulevard Raspail 75006 Paris
営業時間:日曜9:00〜13:30
最寄駅:地下鉄12号線Rennes駅
加藤 亨延
ジャーナリスト。日本の雑誌に海外事情を寄稿。専門は日・英・仏の比較文化。ロンドンにて公共政策学修士を修了後、東京で雑誌、ガイドブック制作に携わる。2009年9月よりパリ在住。取材などで訪れた先は約60ヵ国800都市。現地コーディネートも担当。趣味は飲物。各国蔵元とミネラルウォーターの源泉へ足を運ぶことがライフワーク。フランス/パリの旬の話題を中心に更新していきます。ご連絡はこちらまで。