こちらは、コタキナバルシティーの北東部の丘の中腹にある小さな展望台「シグナルヒル」です。道路から街の方にせり出すように作られた展望台で、街の景色を一望することができます。
サンセットの時間には多くの人でにぎわっています。以前は暗くて少々危険な場所だったのですが、2013年にカフェがオープンしてからは訪れやすい場所になりました。ただし、歩いて行くと展望台までの道は暗く、特に夜間は危険ですのでタクシーで行くことをお勧めします。
海の方を見ると、ちょうどビルの谷間からガヤ島の向こうに沈む夕日を眺めることができます。
太陽が沈みきった後も空の色は刻々と変化していきます。
お次は、コタキナバルシティーから車で10分ほどの場所にある「タンジュン・アル・ビーチ」から眺めた風景です。約5kmに渡って砂浜が続く美しい海岸です。周辺には新鮮なシーフードを食べられるレストランやおしゃれなカフェが集まっています。こちらもサンセットの時間には大勢の人が集まってきます。
空の色が濃くなってくるとビーチにその色が映りこみ幻想的な風景が見られます。
コタキナバルシティーの近くに2つの大型リゾートホテルがあります。このホテルの敷地内にもサンセットの絶景を楽しめるスポットがあります。この写真は、「ステラハーバーリゾート」のマゼランステラからの眺めです。ヤシの木の向こうに日が沈む、南国らしい風景を見ることができます。
このホテルは、マゼランステラ、パシフィックステラと2つの領域に分かれています。元々はそれぞれ別のホテルだったのですが、今は1つのホテルとして運営されています。2つの建物の間には港があり、サピ島、マヌカン島など周辺の島々に行く船が出ています。
こちらは、パシフィックステラからの眺めです。小さなビーチがあり、マゼランステラとは、また違った趣があります。ステラハーバーリゾートに宿泊すれば、どちらの建物に宿泊しても敷地内は自由に行き来できますので、日によって違った夕景を眺めることができます。
ひとつ前の写真と同じ場所で撮影したものですが、わずか20分ぐらいでこんなに空の色が変化します。日が傾き始めてから、サンセットの瞬間、その後完全に暗くなるまでずっと空や海を眺めていると、改めて自然の美しさ、雄大さを感じることができます。普段は、忙しくてそんな時間はないと思いますが、コタキナバルに行ったらぜひやってみてください。
最後の一枚は、コタキナバルシティーの近くにあるもう一つのリゾートホテル「シャングリラ・タンジュンアルリゾート」からの風景です。トーチに灯が入り、ムードを盛り上げます。写真の左側に小さな半島が見えていますが、この半島の先端に夕日を正面に見ながらお酒を楽しめる「サンセットバー」があります。
夕日の名所コタキナバルで、それぞれ違った趣のサンセットが見られる場所を選んでみましたが、いかがでしたか?
コタキナバルに行く機会があれば、観光、グルメ、ショッピングにリゾートとたくさん楽しみがありますが、ぜひサンセットをゆっくり眺める時間を作ってみてください。
阿部 吾郎
24年間旅行会社に勤務した後、2013年に独立し「トラベルガイド株式会社」を設立。「人がそこに行きたくなる写真」をテーマに国内外で写真撮影を行っている。同社が運営するマレーシアの旅行情報サイト、トラベルガイド・マレーシアにも自身で撮影した写真が多数使われている。その他、旅行写真素材の販売、旅行記事の執筆、旅行会社へのコンサルティングなどを手掛る。最近はマレーシアに年4~5回程度渡航。その他、旅行会社時代の経験も含め得意な方面は、台湾、香港、マカオ、シンガポール、アイスランドなど。