クアラルンプール　セントラルマーケットでお買い物

マレーシアの首都クアラルンプールには、メインストリートのブキビンタン通り周辺、ペトロナスツインタワーがあるKLCC地区を中心に高層ビルが立ち並び、近代的な街並みが整備されています。一方オールドタウンと呼ばれる鉄道のクアラルンプール駅を中心とする地区には古き良き時代のクアラルンプールの姿が残されています。
スルタンアブドゥルサマドビル（旧連邦事務局ビル）、マスジット・ジャメ、鉄道公社ビルなど、19世紀後半から20世紀初頭に建てられた芸術的な建造物が多くある中、異彩を放っているのがセントラルマーケットです。1888年に英国によって建てられたコロニアル調の建築物で、当時は生鮮食料品を扱う市場として使われていました。幾何学的なデザインとパステル調のブルーで彩られた外観が印象的です。

その外観の美しさもさることながら、内部の少々カオス的な商店街もなかなかに魅力的です。2階建てで中央に吹き抜けの広い通路が走っています。1階には主にお土産品、雑貨など、2階には衣料品が売られています。小さな店が無数に集まっている感じで、さらに中央の通路にはアクセサリーなどの小物を売る屋台がびっしりと並んでいます。

さて、これだけたくさんお店があると、どのお店に行けばいいのか悩んでしまいます。あてもなく散策すると半日ぐらいは時間が必要です。限られた滞在時間でそこまで時間は割けない！というあなたのために、おすすめのお店をいくつか紹介しましょう。

ニルマラサリ
日本人に人気が高い、ナマコ石鹸のお店です。ハート形のカラフルなナマコ石鹸が人気です。１つ5リンギット（約160円）で、まとめて買うと安くなります。見た目もかわいくてお手頃価格、ばらまき土産にぴったりです。

カシミールヘリテージ
インドのカシミール産の織物や雑貨を扱うお店。おすすめはカラフルなパシュミナ（カシミア繊維などを織り込んだショール）。1枚RM30からですが、バーゲンで半額になることも。まとめて買う場合は交渉も可能です。

アスリクラフト
マレーシア伝統の手工芸品のお店。天然繊維（竹・パンダンなど）を編んで作った、しおり、バック、小物入れなど、お土産にできそうな実用品が多数あります。きれいに染色されたカラフルなものも多く女性に人気のお店です。

ザキールバティック
マレーシア伝統のバティック（蝋結染め）製品のお店。バティックを使った民族衣装が中心ですが、ティッシュケース、ヘアバンド、写真立てなどの観光客用にお土産品も扱っています。マレーシアらしいお土産としておすすめです。

買い物に疲れたら、2階にあるフードコートで休憩しましょう。

チキンライスやナシレマなどのマレー料理に他、西欧料理、タイ料理、飲茶などバラエティーに富んだメニューが揃っています。

セントラルマーケットの中に、有名なニョニャ料理のお店がありますので、こちらもご紹介しましょう。

プレシャス・オールドチャイナ
ニョニャ料理とは、15世紀中国よりマレー半島に移り住んだ人々の子孫「プラナカン」の伝統料理です。店内にはプラナカンのお屋敷の内部が再現されており、どこか懐かしい雰囲気のなかゆったりと食事を楽しめます。

このお店の名物は「ナシレマ」です。花の色素で色付けされた青いごはんにびっくりさせられますが、ココナッツミルクで炊いたご飯は香りが良く、ナッツと干した小魚と一緒にサンバルソースを混ぜて食べると絶品です。

最後に余談ですが、セントラルマーケットのトイレ事情について。館内のトイレは全て有料です。トイレの前にゲートがあり、50セントコインを投入してバーを押して中に入ります。50セントコインが無い場合は、トイレの前にいる係員が両替してくれます。
トイレが有料であることに抵抗がある方もいるかもしれませんが、マレーシアの公共の場所にあるトイレはかなり汚れていることが多い中、有料トイレは比較的きれいなので、特に女性にとってはむしろ利用しやすいかもしれません。

【店舗データ】
セントラル・マーケット Central Market
住所：Central Market, Jalan Hang Kasturi, 50050 Kuala Lumpur.
電話番号： 60 3-2031-0399
行き方：LRTクラナジャヤ線　パサール・セニ駅から徒歩5分
営業時間：10:00~21:30 （店舗により異なる）