ツインタワーとしては世界最大の高さ452m(88階建て)を誇る、マレーシアの首都クアラルンプールのシンボル、ペトロナスツインタワー。1998年に完成し、すでに17年が経過していますが、斬新な近未来的デザインが際立っており、まったく古びた感じはありません。タワーの一方を日本の建設会社が、もう一方を韓国の建設会社が受注したことでも話題になりました。
タワーには2つの展望台があります。地上170mにある2つのタワーを結んでいる「スカイブリッジ」と、86階にある展望デッキで、9時~20時15分まで1時間に2回あるツアーに参加すると昇ることができます。料金は80リンギット(子供30リンギット)で、ホームページから予約が可能です。
しかし、当然の事ながらツインタワーに昇ってしまうと、ツインタワーが見えません。銀色に輝くツインタワーの外観はとても美しく、夜になってライトアップされるとその美しさがさらに引き立ちます。そこで、ツインタワーの昇り方や周辺情報はまたの機会にご紹介することにして、ここではペトロナスツインタワーが美しく見える夜景スポットをご紹介します。
ツインタワーの前にある噴水がある広場の反対側から眺めたのがこちらの写真です。真正面からツインタワーを見ることができます。20時から噴水ショーが始まります。
間近で大迫力のツインタワーを見るには、この場所がベストです。
ツインタワーの前にある建物は、大型ショッピングセンター「スリアKLCC」です。
スリアKLCCの中を通って、噴水がある広場の反対側に出ます。すると、ツインタワーの正面から垂直に小道が伸びており、その先に階段がありその下が小さな公園になっています。この階段の手前あたりから撮影したのがこちらの写真です。
こちらの方が、ツインタワーから少し離れているので、スマホやコンパクトカメラで撮影する場合はおすすめです。
ツインタワーの真下から見上げてみてください。その高さや大きさを実感するのはこれが一番かもしれません。
ツインタワーの前に広がる約20ヘクタールの広大な公園「KLCCパーク」。公園内のちょうどツインタワーの反対側の端にモスクがあります。このモスク越しに見たツインタワーが上の写真です。遠くにKLタワーも見えています。
がらっと場所を変えて、これはKLタワーのオープンデッキからの眺めです。ツインタワーの2棟が重なってしまうのが少し残念ですが、276mの位置から街の灯りを背景に見るツインタワーの眺めはなかなかのものです。
やはり、この風景が最高かもしれません。これは、KLCCパークを挟んで、ちょうど反対側に立っているトレーダースホテルの33階にある「スカイバー」から撮影したものです。33階ですが、一部窓のない場所がありツインタワーを直接眺めることができます。とても人気のあるバーで、ツインタワー側の席に座るには予約が必要です。
クアラルンプールのシンボル、ペトロナスツインタワーは街のあらゆる場所から眺めることができます。それだけに、ツインタワーのビューポイントは無数に存在します。
上の写真は、マレー人が多く住むチョウキットという地区から撮影したもので、下町の古い街並みと近未来的なツインタワーのミスマッチな風景を楽しめる場所です。(あまり治安のいい場所ではありませんので、行かれる場合はご注意ください。)
こちらは、「サロマ」というマレーシアの民族舞踊を見ながら食事ができるレストランの庭から撮影したものです。このように、場所によって違った雰囲気のツインタワーを見ることができます。
クアラルンプールに行く機会があれば、あなたも是非ペトロナスツインタワーのビュースポットを探してみてください。
阿部 吾郎
24年間旅行会社に勤務した後、2013年に独立し「トラベルガイド株式会社」を設立。「人がそこに行きたくなる写真」をテーマに国内外で写真撮影を行っている。同社が運営するマレーシアの旅行情報サイト、トラベルガイド・マレーシアにも自身で撮影した写真が多数使われている。その他、旅行写真素材の販売、旅行記事の執筆、旅行会社へのコンサルティングなどを手掛る。最近はマレーシアに年4~5回程度渡航。その他、旅行会社時代の経験も含め得意な方面は、台湾、香港、マカオ、シンガポール、アイスランドなど。