はじめまして。都内で『紅茶でおもてなし教室 TEA MIE』を主宰しております"ミンミン"こと坂井みさきです。
旅が好きで、「世界のTEAを巡る旅」を続けていますが、初回は紅茶の本場、英国アフタヌーンティーのおすすめ高級ホテルをご紹介させていただきます。
当日は、お席に案内されると、分厚いメニューの中から好みのコースを選ぶのですが、まずはスタンダードなものを選ぶのが無難かも?「季節限定もの」や「ハイティー」などは、せっかくのビジュアルが美しい三段アフタヌーンティースタンドで登場しないものもあるので、画像で思い出を残すためにも、「トラディショナルアフタヌーンティー」をオーダーしました。
お替りはフリーなので最初はストレートで、だんだん濃くなっていくのでラストはミルクティー。「さし湯」も遠慮なくいただきましょう。
アフタヌーンティーの基本的なマナーとして、まずは下段のサンドイッチからという「いただく順番」もあるのです。イギリスのサンドイッチは単品のフィリングが基本で「きゅうり」のサンドイッチは定番中の定番で、その昔、イギリスではきゅうりの栽培が困難なことから高級品である「キューカンバー」は貴族の証。貴族が好んで食した名残りなのだそうで、だいたいどこのホテルでも「キューカンバーサンドイッチ」が登場するのです。
そして、このサンドイッチ、実はロンドン高級ホテルでは、「お替り」可能なサービスが多く、つい頼んでしまいがちですが、他のティーフードが多すぎて、女性には「サービス満点」なので、ほどほどに。
『ザ・ランガム』もオックスフォードサーカス駅から徒歩5分とアクセスも良く、比較的、日本の観光客も少なく、モダンな雰囲気とサービスの良さで在英の友人も一押し。「紅茶界のオスカー」の受賞歴もある人気のティープレイスで、三段アフタヌーンティー・スタンドのスイーツが可愛い。
こちらのサイトから簡単に予約ができます。
The Langham, London - Oxford Street
最後は、アガサ・クリスティーの小説の舞台にもなった老舗ホテル「ザ・ブラウンズ」をご紹介しましょう。
駐在妻の集いの場だったり、日本人観光客が多いとも聞き、せっかくの英国ムードを味わえないかと思いきや、私が予約した夕方5時は地元アッパークラスのマダムたちの優雅なお茶時間。
「おひとりさまアフタヌーンティー」も気軽に愉しめる雰囲気で夕食代わりに、親近感あふれるサービスに癒されました。
高級ホテルのアフタヌーンティーだと「正式なマナー」を守らないとNGなのでは?と敷居が高く感じられるかもしれませんが、実際は、そこまで気をつかわなくても他のゲストに不快な思いを与えなければ大丈夫だと思います。
何より「愉しむ」ことが一番。写真撮影の規制もゆるく、私はシャッター音を消して、さりげなく?ラブリースイーツに魅了されています。
ドレスコードも、スマートカジュアルがほとんど。
男性のジャケット着用やネクタイがマストな「ザ・リッツ」など(女性はヒールのある靴)、チェックの入るホテルもありますので、旅行前から事前確認は必要です。
なかなか宿泊する機会はない高級ホテルですが、「アフタヌーン体験」は堂々とロビーでもくつろげるし、紳士淑女が集う場所での空気感は格別。
ゴージャス系ホテルでは、「ザ・リッツ」・「クラリッジズ」・「ザ・ドーチェスター」が私のお気に入りです。
いつもより少し背筋を伸ばして非日常感の体験、五ツ星ホテルのアフタヌーンティーに出かけてみるのはいかがでしょうか?