今の国内企業のグローバル人材に対する需要を知っておく
まず留学を検討されている方、これから留学する予定の方に、最初に知っておいて欲しいことがあります。それは現在の日本の動き、日本企業の動きを知っておくということです。
それを留学前に知っておくことで、自分が海外へ行く有効性をはっきり認識した上で
留学することができるからです。
さて、「グローバル人材」という言葉をご存じでしょうか?国内にも「グローバル人材」に関するさまざまな定義がありますね。
たとえば、テレビでお馴染みのジャーナリストの池上彰さんによれば、「グローバル人材とは、世界に通用する人間であると同時に、日本の良さも自覚した上で働くことのできる人材」と定義しています。
つまり、グローバル人材とは、国際社会の中で、自国のアイデンティティをしっかり持ったうえで、言葉や価値観そして文化の壁を乗り越え、周囲と協調しながら相手に合せたコミュニケーションがはかれる人であり、その上で主体的に仕事や物事に取り組める人だと言えます。
経済産業省のグローバル人材需要量の将来推計値によると、2012年1月に約168万人いるグローバル人材が、2017年1月には、グローバル人材の需要が約411万人に増えると予測しています。
たった5年間で実に約2倍以上需要量が増えるとしています。それは裏を返せば、今まさに日本国内におけるグローバル人材がかなり不足していることを意味しています。
その理由として、「国内需要の低迷」「新興国をはじめとする海外市場の活発化」「労働力人口の不足」などが挙げられます。つまり、日本は今まさに国内外で外国人と対等に向き合い交流や対応ができる人材が求められているわけです。
上記の「労働力人口の不足」を考えても、これからの日本は、日本人の働き手が激減していくと予測されている中で、働き手を補うために、益々外国人労働者の手を借りなければなりません。
つまり、日本の現在の生産性を維持するためには、多くの外国人労働者に来てもらう必要があるわけです。現在はまだ職場の同僚やライバルのほとんどが日本人という国内企業が多いでしょうが、これからは外国人が同僚やライバルとなる職場環境がすぐソコまで来ていると言えます。
そのような環境が予想される中で、あなたは今の自分で勝負するのか、それとも海外に出てグローバルの視点を身に付けた上で勝負するかの選択が迫られることになるかもしれません。
その意味においても、今自分自身が日本を離れ、海外でグローバルな視点を身に付けておくことは、将来の自分の活躍の場を自分で切り開くことができ、自分自身を自ら守ることにつながることは言うまでもありません。
これから留学する方はもちろん、今留学しようか迷っている方も、このような現実が起こり得ることを知っておくと良いでしょう。
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プロフィール
本橋幸夫
有限会社あうとりがー 代表取締役
●国家資格 2級 キャリアコンサルティング技能士
●総合旅行業務取扱管理者
大学卒業後、ファイナンス会社入社。その後渡米し、帰国後、スイスに本部を持つ、世界最大級の国際教育機関の日本支社に11年間勤務。2003年に独立し、留学コンサルティング会社、有限会社あうとりがーを設立。その後、留学生の出口である帰国後の就職・キャリア教育の重要性に着目し、2010年、留学生向け就職支援・研修会社にて留学生のキャリア支援にも携わる。その経験を生かし、現在、自社において、留学およびキャリアの両面から留学生を支援している。国内初の留学・キャリアコンサルタントとして活動中。
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