生の英語に多く触れるようにする。 これはとても大切なことです。
留学したら、それが可能なのでは？と思いますよね。 確かにそうなんですが、必ずしもそうとは限りません。
以前、大学のラウンジでお昼を食べていたら、多分語学学校の学生だと思うのですが、韓国人の集団が20人ほどぞろぞろと入ってきました。 そして４つのテーブルに分かれてご飯を食べだしたのですが、 別に韓国人同士でお昼を食べるのは良いのだけれど、 まるで酔っ払いが騒いでいるかのような大声、そして 食べ終わって彼らが去ったあとのテーブルのきたなさ。驚きました。 近くにいたアジア系の女性が（どこの国の人かわかりませんが） 「何しにオーストラリアに来ているんだろうね」と話しかけて きました。そして「彼らと同じだと思われたくない」と。
まわりからひんしゅくを買ってしまうほどのひどさだったのですが、 何を言いたかったかというと、海外に来ても必ずしもいつも ネイティブスピーカーに囲まれているとは限らないということです。
これは本人の努力によるところが一番大きいのですが、 私も今回の留学では自分ひとりで論文を進めるリサーチ課程に いるため、下手をすると1日誰とも話をしない日もあります。 最近は意識していろんな人と話をするようにしていますが、 それでもクラスを取って勉強していたアメリカ留学時代と 比べると、圧倒的に英語を話す時間が減っているのが現状です。
日本人の友達でも、「今後は英語のみにするから会話もメールも 英語でよろしく」と昨日宣言Eメールがまわってきたりなんていう ことがありましたが、留学していても自分の英語環境に危機感を 持っている人が多いのも事実です。 普段の授業のテキスト以外にも、なるべくテレビを見るように したり、洋書を読んだり、出かけていろんな人と話したり。 でも実際は、学期中は自分の勉強に追われていてなかなか こういったことができない人が多いです。時間は限られているし、 教科書を読んだりエッセイを書いたりで1日の大半が過ぎてしまうから。 そして「ああ、もっと留学前に英語をやっておけばよかったな」 と多くの人が言います。私もアメリカ留学時、特に最初の1年は ほぼ毎日そんなことを思っていました。
今はどこにいても、お金をかけずに生の英語教材がいくらでも 手に入る時代になりました。これを生かさない手はありません！ 留学したら英語ができるようになるだろう、は幻想です。 留学する人も、しない人も、日本にいる間にできることをどんどん やってみてくださいね。
