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イギリスの感染症対策ってどんな感じ?

   
Duncan
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2020年3月現在、世界各国で新型コロナウイルスによる感染症が広がっており、日本では手洗いうがいやマスクの着用など一人一人ができる予防対策から、全国の小中高等学校の臨時休校要請など政府による対策も行われています。 海外と日本ではそもそも普段の感染症予防対策やそれに対する人々の認識が異なります。

自分は今イギリスに住んでいますが、いつも日本との違いに驚いています。 そこで今回は「イギリスではどのように感染症予防をしているのか」日本との違いを踏まえながらお話しようと思います。また、「イギリスの新型コロナウイルスの感染予防対策事情」についてもシェアします。

イギリス人はマスクを着けない!?

日本では風邪をひいた時はもちろん予防のためにもマスクを着用します。冬なんかほとんどの人がマスクを着けて外出していると思います。新型コロナウイルスによる感染症が拡大している今、日本ではマスクは必需品ですし、品薄状態になりとても深刻な状況にあります。

一方、イギリスではマスクをつけるという習慣がありません。風邪が流行る時期であってもそうですし、新型コロナウイルス感染が拡大している今もマスクを着けている人はいません。自分が住んでいるNorfolkはもちろん、イングランドの首都であるロンドンでもマスクを着けている人は1人も見ていません。

実は、マスクは「医療従事者や食品関係の仕事をしている人が仕事上必要で着用するもの」とイギリス人は認識しています。ごく稀に日本人観光客がマスクを着けていたりしますが、不思議そうに見られたり白い目を向けられたりしています。場合によっては不審者と勘違いされることもあります。ちなみに、近所の薬局に先日行ってみたところマスクは売っていませんでしたし、友達などに聞いてもコロナ対策でマスクをつけようとは考えていないようです。

また、イギリスの病院事情についても少しお話しすると、もし診察を受けたい場合はまず総合診療医であるGeneral Practitioner(GP)の予約を取ります。しかし、この予約が取りづらい!それに予約が数週間先になることも珍しくありません。日本のように予約なしで病院に行き、直ぐに診察してもらえるというわけではないのです。それに、風邪などでは「温かいスープでも飲んで安静にしてなさい」と言われるだけです。そのため、イギリスでは具合が悪くても病院には行かず、薬局で薬を買って家で寝ていることが一般的です。

そもそも、このGPとはいわゆるファミリードクターであり、イギリスでは内科や整形外科、眼科といった専門の病院に直接行けるというわけではありません。何かあったらまずはGPに行き、必要であれば専門医を紹介してもらうといった流れです。日本人にとってなんとも不思議なシステムですね。

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新型コロナウイルス感染予防対策 in イギリス

例えば、自分が住んでいるイングランドでは、Public Health Englandが新型コロナウイルス感染拡大防止のために市民に呼びかけを行っており、公共施設などでは以下のようなことが掲示されています。

「咳やくしゃみをするときは必ず何かで口・鼻を覆い、使ったティッシュなどは必ずゴミ箱へ捨て、その後は手洗いを忘れずに」
「料理の前やスポーツをした後などは石鹸と水で手を洗う、もしくはアルコール消毒をする」

日本ではここに「マスクの着用」が加わると思いますが、そのような掲示はありませんでした。と言いますか、イギリスではマスク着用は効果がないとも言われています。また、日本の外務省によると、英国保健介護省は「コロナウイルス行動計画」を実行し、その中で対策を以下の4つの段階に分けているそうです。

第一段階「封じ込め(ウイルスを封じ込める)」
第二段階「遅延(拡大のピークを遅らせる)」
第三段階「研究(病原及び治療法を研究)」
第四段階「軽減(より広範に拡大した場合の影響を軽減する)」

現在は第二段階の「遅延(拡大のピークを遅らせる)」対策へと移行したとのこと。様々な国からたくさんの人々が訪れる国だからこそ、手洗いを徹底するなど、市民一人一人が日常生活の中で心がける必要があります。

Public Health Englandからの掲示
Public Health Englandからの掲示

新型コロナウイルス拡大による在英日本人への影響は?

イギリス政府は新型コロナウイルスの影響を大きく受けている国や地域をカテゴリー1と2に分類し、対象の国や地域からイギリスに入国した者に対して指示を出しています。カテゴリー1には中国湖北省やイランが属し、対象国・地域から入国した者は症状がなくても「入国後は直ちに屋内に待機する」「他人との接触を避ける」、そして「NHS(国民保健サービス)の専用ダイヤル111まで連絡する」こととしています。

日本はカテゴリー2に属し、入国後咳や熱、呼吸困難の症状が見られる者は「直ちに屋内に待機する」「他人との接触を避ける」、そして「NHSまで連絡する」こととされています。(※ここでは在英国日本国大使館 領事班より在英日本人に配信された内容を参考にしています。)

在英日本人にとって、感染が拡大している国や地域に渡航しておらず、また症状がなければ行動が制限されるというわけではありません。しかし、各自で情報収集を行うとともに、英国政府や日本大使館からの指示に従い予防対策に努める必要があります。

今の所、特に生活に支障は出ていませんが、今後どうなるか心配なところです。そして、イギリスではあと1週間ほどで春休みに入ります。大学からは旅行や帰省など遠出はできるだけ自粛するようにとアドバイスがありました。そのため、予定をキャンセルした学生も少なくはありません。自分もせっかくの長期休みですが、旅行などはせずに大学内や近所にとどまる予定です。また、感染拡大により海外では日本人をはじめ東洋人への差別的な被害が出ていますが、自分の周りや先日ロンドンを訪れた時も嫌悪感を抱かれたりはしませんでしたし、そのような光景も見ませんでした。

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最後に

これまでお話したように、日本とイギリスでは感染症予防対策や病院事情が少し異なります。日本人にとってはイギリスで生活する上で少し不便を感じることは確かです。しかし、それに順応していくことも必要だと思います。

また、新型コロナウイルスの感染が拡大している今、より情報収集に努めることが求められると感じています。外国人の場合、滞在国の政府だけでなく出身国の政府からの情報も確認する必要があります。在留届を出していると、イギリス政府からの情報だけでなく、日本国政府がどのような措置をとっているのかも大使館からの連絡で知ることができました。

これから留学へ行くみなさんはぜひその国の習慣や医療制度などを事前にリサーチしてみてください。さらに、留学中、いざという時は政府機関からの情報をしっかりとチェックするようにしましょう!

※本記事の内容は、2020年2月末の情報となり、現在は方針の変更(廃止)となっているため、最新の情報に留意してください。

Duncan

Duncan
イギリスの地方都市、Norfolkに休学留学中の大学3年生です。約1年後に就職活動が始まろうとしていた時、将来の夢を実現するためには日本での大学生活では限界があると感じ、イギリスに来ました。実は4年目の海外生活ですが、初めてのイギリスでは今までとは違う刺激を受けながら様々なことを経験しています。

滞在国:イギリス
滞在都市:ノーフォーク
留学開始年月:2019年10月

    

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