皆さん、こんにちは、えんどーです。
オーストラリアで最も大事なパブリックホリデー(祝日)の一つであるアンザックデー(Anzac Day)。聞いたことがない方も多いのではないでしょうか?今回の記事ではこのアンザックデーについて少しご紹介していきます!
―アンザックデーとは?
そもそもアンザック(Anzac)とはAustralia and New Zealand Army Crops(オーストラリア・ニュージーランド軍団)の略。つまり、アンザックデーは、第一次世界大戦で勇敢に戦ったオーストラリア・ニュージーランド軍団をはじめとするの兵士たちを追悼する日です。今日ではこれまでの戦争に参加したすべてのオーストラリア兵のことを思う日、戦争についてもう一度思い起こし二度と繰り返さないことを誓う日ともなっています。
この祝日は毎年4月25日で、この日にはオーストラリアの全国各地で行進、式典などさまざまな形で慰霊、鎮魂の儀式が行われ、一部はテレビ中継もされています。
―式典では何をする?
全国各地で様々な式典が行われ、それぞれ少しずつ異なりますが、いくつか特徴をご紹介します。
まず、現役の軍隊や戦争で実際に活躍した兵士たちが軍服に身を包みます。私が参加した式典では、式が始まる前から現役の兵士たちが軍服を着て、敬礼をした状態で整列していて、そこにはどこか緊張感のある張り詰めた空気が漂っていました。
そして、式中には実際に戦争で活躍した兵士による行進、演奏、国歌斉唱やスピーチ、各学校の代表者による寄付の贈呈などが行われます。私が参加したのは早朝の式典で日の出前(4:30)ころから始まり、4、5時間ほどの式典でした。
この祝日の前日には学校のホールでもセレモニーが行われ、軍に所属する生徒はそれぞれの制服に身を包みました。ちなみに、オーストラリアでは保護者の承認があれば17歳(最低16歳と半年)からADF(オーストラリア国防軍)に所属して訓練を受けることができます。
―アンザックデーに食べるアンザッククッキー
オーストラリアではアンザッククッキーと呼ばれる伝統的なクッキーがあり、この日に食べられています。アンザックデーでなくてもスーパーにはいつも置いてあって、オーストラリアで最もなじみの深いお菓子の一つです。今は普通のお菓子として食べられていますが、アンザックという名前がついている通り、戦争と深い関係のある歴史を持っています。このクッキーの材料はとてもシンプルで痛まないことから、もともとは女性が家族を戦争に送り出すときに作って持たせてあげていたものでした。
私もホストファミリーと一緒に作りました。買うこともできますが、材料を混ぜて焼くだけ。とても簡単なのでぜひ一度作って食べてみてください。
―まとめ
今回はオーストラリアの歴史が少しわかるアンザックデーについてご紹介しました。
戦争についてほかの国の視点から考える機会もあまりないと思うので、この時期にオーストラリアに行く方はぜひ参加してみてください。同じ「戦争について考える」という機会でも実際に体験しないとわからない雰囲気の差などを感じられると思います。第二次世界大戦でオーストラリアと戦ったのは日本、ということで危険なのではないかと思う方もいらっしゃると思いますが、オーストラリアには寛大でおおらかな方が多いので参加するだけでしたら大丈夫だと思います。もし心配でしたら現地のお知り合い、お友達などと一緒に参加してみたらいかがでしょうか。
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学生クリエイター えんどー
歌うことと料理が大好きな高校二年生。オーストラリアのCleveland District State High School に1年間留学中。英語力向上のため、そして日本では経験できない様々な体験を通して自分を成長させるため日々奮闘しています!